自然の残る場所へ・・・美作の森~岡山県立森林公園/上齋原村4
さらに進むと、やがてひときわ高くそびえる六本杉の前に出る。
かつてたたら場で働く人々が祭った神社に植えられたものだといわれている。
やがて左に沢を見ながら進むと、小さな樹木ばかりの森になる。
ここが坊主原谷たたらの時代に木が切り尽くされ、一帯が坊主になってしまったという。
それから100年余、森は長い時間をかけて元の姿に戻ろうとしている。
坊主原谷を抜け、急勾配の道を登っていくと、ミズナラに混じり、ブナの姿が目立つようになる、ここが奥ブナの平。
厳しい地形のため、伐られることのなかったブナの大木が残っている。
中国山地に残された、数少ないブナの原生林だ。
ブナの息づかいが聞こえてくるような、深閑とした空気に包まれている。
このブナの森も、冬は日本海側特有の深い壁に埋もれる12月から4月末までは公園は閉鎖され、森全体が静かに春のしたくをしている。